ステージスタジオレポ

 宝塚歌劇の衣装のレプリカを着て写真撮影ができる「ステージスタジオ」に行ってきたので、そのレポです。


 希望衣装や写真サイズは事前に電話でやり取りしました。(当日伝えてもいいらしい)
 私は娘役メイクで、衣装2着+A4サイズ台紙(全体のシルエット写真)を選択しました。衣装は紅いマリー・アントワネットのドレスと白いスカーレット・オハラ。友人は男役メイクでオスカルでした。
 受付をすませると、狭いロッカールームのようなところで着ていた服を脱いで、用意された簡易な服に着替えます。上手く説明できないのですが、上半身と下半身に別れていました。下はゴムスカートのようなもの、上は袖がなく、上から被る感じ。かなりざっくり書くと衣装に着替えるまでに自分の下着を隠す服です。(雑か?)
 着替える場所に「宝塚スターカレンダー」がかけてあり、友達と自分の誕生月が誰かを知りたくてちらっとめくりました。(あるある)「なるほど!これが今人気の役者さん・・・!」と話ながら着替えました。

 着替えたらメイクです。
 カツラを被るので髪はネットでまとめ、白を貴重とした若干姫系のお部屋でヅカメイクをしてもらいます。鏡にうつる化粧途中の自分の顔が面白くてほんとに吹き出すのが辛かった・・・。コロナで会話は禁止なので余計に「笑ってはいけない」空気でした。ここは注意が必要です。コロナじゃなかったらお話しながらメイクしてもらえるのかも。
【すごかったポイント】
・眉毛が全て手書き
・つけまつ毛がとんでもない毛量
・口がでかくなる
 自分の眉毛が消えて、メイクさん手書きの眉毛がきれいで驚きました!私は眉が濃い方なので余計に感動しました。あと口ですね。口が小さいんですがメイクで口のサイズがビッグになってました。娘役なのに口をでかくする必要はあるのか・・・?あとパフがめちゃいい香りでした。(どうでもいい)
 娘役メイクになった自分の顔を見て思ったのは「私、この仮装して大丈夫か・・?」です。参加した人のお写真を見ると様になっているけど私大丈夫か・・・?と。

 不安のまま撮影スタジオに移動します。頭はネット、顔はタカラヅカ、これが一番シュールな状態なので、不安で当然っちゃあ当然です。
 マリー・アントワネットの衣装に着替えます。実はドレスは上と下でぱっくり分かれていました。スタッフさん4人がかりで着替えます。着物の着付けをしてもらっている感覚と同じです。こういうのって「サイズ大丈夫なんか」と思われる方もいると思いますが、結論から言うと、なんとかなります。私は胸元にタオルをぎゅうぎゅう詰め込まれました。お手数おかけしました。
スタッフさん「・・・(タオル)四枚いけるかな」
スタッフさん「入れてみよう」
スタッフさん「あ、やっぱり四枚はきついですね。ごめんなさい」
私「いえ、すみません・・」 
スタッフさん「こんなに細くて着る服あります?」
私「まぁ・・・」
 上半身に肉があまりない典型的な骨格ウェーブは漏れなくタオルを詰め込まれます。
 次にカツラを被ります。カツラが重い・・・!知っていたけど重い!ちょっとぐらっとくる感覚が分かります。絶対に落としてはいけない緊張感が出ます。
 最後はアクセサリーです。(ここがこの体験の中で最高)
マリー・アントワネットなんでアクセサリーも豪華。これがあがる! カツラをかぶったら急に「完成」するので、既に「おぉ~」と思うのですが、この「完成」状態に豪華アクセサリーをスタッフさんにつけてもらえる感覚! わぉ! 気分は姫です。ただ一瞬で装着されるので、あまりにも短い快楽です。

 撮影の時は基本的にちょっと大変です。衣装が重いのとカツラが重いのと撮影に慣れていないので、ポーズが上手く出来なくて「あ、もうちょっと右ですね~」「首をすっと伸ばしましょう~首を伸ばして、肩の力を抜きましょう~」「はい笑顔で~目を見開いて~」「もっと笑いましょう~」などなど教えていただけます。ほんとに自分のポーズの出来なささに失笑します。すみません~・・・
 じゃあしんどいだけなのか、というとそうでもなく、スタッフさんが必ずこの仮装姿を褒めてくれます。(そういうシステム)
  撮影が始まると徐々にスタッフさんが増えてきて、「かわいい~ほんとかわいい~」を言う人、やんわり指示をしてくださる人、動いてずれた時にドレスの裾を直してくださる人、とにかく至れり尽くせり状態です。こんな経験はここしかないです。なので楽しいけど大変・・・!という感想です。

 スカーレット・オハラを2着目にきたのですが、スカーレットはカツラではなく、付け毛でした。(楽ちんです)スカーレットオハラで一番あがる時は、付け毛のあとに緑のリボンをぱっちんで止めてもらった時です。
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このドレス、ダントツでかわいい。(突然)
緑のリボンをつけた瞬間、スカーレットが「完成」します。この感覚がすごい。大きな鏡で見た時「おぉ、スカーレットやん!」と言いたくなります。頭ネット女からの変身! 個人的には撮影や写真より、この「完成」する瞬間を楽しんで欲しいと思います。
 撮影で手にもつアイテムを自由に選べるのですが、スカーレットは「一輪の薔薇」にしました。ブーケも選べたのですが私が持つと「村の結婚式に参加した田舎娘」に見えそうなのでやめました。

 「ステージスタジオ」はまとめると、楽しいのでおすすめです。タカラヅカが好きならより楽しいです。お値段はしますが、値段相応だと思います。いや~楽しんだもん勝ちです。似合っていようが似合ってなかろうが、楽しいし面白い。これに尽きます。